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【古生物】「おまえの顔がもっとよく見えるようにね」 アノマロカリス 1万6,000個の複眼でカンブリア紀の海の生物の頂点に君臨

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0001pureφ ★2011/12/09(金) 09:09:28.37ID:???
Cover Story: おまえの顔がもっとよく見えるようにね…:カンブリア紀の海にいた最上位捕食者のすばらしい眼

http://www.nature.com/polopoly_fs/7.1720.1323279373!/image/Anomalocaris_reconstruction%20REDUCED.jpg_gen/derivatives/landscape_630/Anomalocaris_reconstruction%20REDUCED.jpg
アノマロカリスCredit: Katrina Kenny & University of Adelaide

長さ1 mほどになる遊泳性の無脊椎動物「アノマロカリス」は、5億年以上前のカンブリア紀の
海洋における最上位捕食者であった。この生物のものとされるハエにあるような複眼が最近
発見されたことで、これが節足動物(昆虫や甲殻類、三葉虫のように関節でつながった肢を
持つ動物)に近縁であるという説が確認され、硬化した外骨格が現れる前に複眼が進化した
ことが示された。

南オーストラリアで発見された保存状態のきわめて良好な化石は、アノマロカリスがきわめて
優れた視覚を持っていたことを示している。その複眼は、史上最も大きく鋭敏な部類のもので、
1つが長さ3 cmにもなり、1万6,000個を超えるレンズを備えていた。

カンブリア紀に視力の高い捕食者が存在したことは、当時進行していた捕食者と被食者との
「軍拡競争」を促進したと考えられる。(Letter p.237)

Nature ハイライト Nature 480, 7376 (Dec 2011)
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?i=86273

カンブリア紀の巨大捕食者アノマロカリスの鋭敏な視覚と複眼の起源
Acute vision in the giant Cambrian predator Anomalocaris and the origin of compound eyes
John R. Paterson, Diego C. García-Bellido, Michael S. Y. Lee, Glenn A. Brock, James B. Jago & Gregory D. Edgecombe
Nature 480, 237–240 (08 December 2011) doi:10.1038/nature10689
http://www.nature.com/nature/journal/v480/n7376/full/nature10689.html

古代の海に生きたアノマロカリス、優れた複眼で生物の頂点に君臨

【12月8日 AFP】5億年以上前の先史時代の海で無敵を誇ったとされる捕食動物、アノマロ
カリスの左右の複眼の化石が、オーストラリア・カンガルー島(Kangaroo Island)の岩の中から
見つかったと、豪研究チームが8日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。

 巨大な甲殻類のような外観のアノマロカリスは、成長すると体長1メートルにもなり、古代の
海の食物連鎖の最上位に君臨した生物。いわばカンブリア紀における「ホオジロザメ」だ。これ
までも化石が発見されているが、完全な状態の目の化石が見つかったのは今回が初めて。

 見つかった複眼は1つが全長3センチで、それぞれ1万6000個の「個眼(レンズ)」を備えていた。
現代の生物の中でこれより多い個眼を持つのはトンボ(約3万個)だけで、たとえばハエの個眼
は約3000個しかない。

 研究チームを率いた豪ニューイングランド大学(University of New England)のジョン・パター
ソン(John Paterson)氏は、複眼の状態から、アノマロカリスが明るく澄んだ海に生息し、非常
に優れた視力を急速に発達させていったと考えられると指摘。このことによって、進化過程に
おける生存競争が激しさを増したとの見方を示している。恐らく、頭部の左右から突き出た
巨大な目で獲物を探すアノマロカリスから逃れるため、他の生物たちは脊椎や毒腺などの
防御機能を発達させていったのだろう。

 アノマロカリスの目が複眼だったことで、昆虫や甲殻類など現代の節足動物の祖先であることも
確認された。

AFP 2011年12月08日 15:35 発信地:シドニー/オーストラリア
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2844541/8175536

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【古生物】生物進化史を書き換えるアノマロカリス類の化石発見 画像あり
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1306502223/-100
【古生物】アノマロカリス、三葉虫は硬くて食べられなかった可能性 柔らかいぜん虫類やプランクトンが餌か 画像あり
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1288910753/-100
0304素人 ◆GD..x272/. 2012/01/08(日) 14:29:05.86ID:JKSYCjgG
単純な脳の大小じゃなくて、視覚葉の問題でしょ。
ある程度目が発達している生物は、個々も発達しているから、
ここが小さいままで目が大きくても無意味と思われる。
0305素人 ◆GD..x272/. 2012/01/08(日) 14:29:52.81ID:JKSYCjgG
>>304
×ある程度目が発達している生物は、個々も発達しているから、
○ある程度目が発達している生物は、ここも発達しているから、
0306名無しのひみつ2012/01/08(日) 15:07:06.11ID:6Nh30seD
>>304
いや、それすらも問題ではなくて、単純に目の数を多くすれば、反射のパターンを増やせるってことだろう。
つまり、この目とこの目に何か映ったら、こっちに動くとか。
脳を大きくして判断するより、スイッチの数を多くして反射行動のパターンを増やしたほうが、手っ取り早いはず。
0307名無しのひみつ2012/01/08(日) 18:42:38.75ID:2bp8b+43
哺乳類は動物界でも例外的に眼球がセンサ機能に偏っている(ヒトはその傾向が顕著)が、
大半の動物は網膜や眼の近傍で計算してるから脳の大きさと画像処理能力が必ずしも一致するわけではない

あと脳で計算ってのは所詮は後付けの推定計算だから、
最初からセンサを増やしたほうがいいってのは指摘の通り。
この辺りの知見が哺乳類が夜行性の共通祖先を持っているという仮説の傍証になってる

そのコンセプトで東大がCCDと並列計算機を同時に焼きこむチップを作ってたが、あんまいい応用はないらしい
http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/vision/TTC/index-j.html
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